巨人〝新助っ人砲探し〟急務 筒香嘉智の争奪戦敗れ…「強力クリーンアップ構想」白紙 阿部監督、国際スカウトに相談か
筒香嘉智外野手(32)=前米大リーグ・ジャイアンツ傘下マイナー=は古巣DeNAへの5年ぶり復帰が確実となり、激しい争奪戦の末に敗れた巨人の次の一手は―。 【写真】阪神時代の国際スカウト ジョージ・アリアス氏 今季のDeNAは打者有利の横浜スタジアムを本拠地にしながら、中軸打者の佐野、牧、宮崎がいまだノーアーチ。チーム全体でも3本とパワー不足にあえぐなか、日米通算223本塁打の筒香の帰還は心強い限りだ。 一方、巨人は開幕から4番岡本がリーグ3冠の打率・389、3本塁打、12打点と絶好調も、「一番の悩みどころは3番打者」と二岡ヘッド兼打撃チーフコーチ。ここまで梶谷、長野、浅野、丸、門脇と5人が務めてきたが、3番打者の通算打率は・232と低調で、岡本まで打順が回る前に攻撃が途切れる場面が目立つ。 ■岡本の後ろに… 「筒香が獲れれば岡本の後ろに置いて、坂本を3番に上げられる。中軸を分厚くできる」と獲得を熱望していた球団幹部は、強力クリーンアップ構想が白紙となって「残念だけど補強が必要なのは変わらない。切り替えて別のところから探すしかない」ときっぱり。 14日の広島戦(東京ドーム)の試合前には、阪神やオリックス、巨人でプレーした国際スカウトのジョージ・アリアス氏(52)が、阿部慎之助監督(45)とグラウンド上で通訳を交えて20分ほど立ち話。新外国人野手の獲得方針について相談したとみられる。 新加入のオドーアが2軍再調整を拒否して開幕前に電撃退団し、外国人選手に痛い目に遭わされたばかりとはいえ、めげることなく次なる助っ人砲探しを急ぐ。 (片岡将)